皆さんこんにちは
脳神経外科専門病院で理学療法士をしております
たま太郎です
さて、新年度も始まりまして
春もいよいよ本番といったところでしょうか、、、
さて今回紹介する本は
『カワイソウ、って言ってあげよっかw』
著者:夏原エヰジ
それではこの本の紹介をしていきたいと思います。
こちらの本は
30代の生きずらさについて触れている本
かと思いきや
しっかりとしたミステリーです。
ミステリーとは言っても
少し難しいし、どんでん返しということではないです
私が印象に残った言葉は
- 悩んでいる人はわりと暇
- 本当につらく生きにくいと思っている人はそれを言うことができない
- 仕事で頼られる自分に酔っている人もいる
- 何か自分に満たされないものがあるとすべて人の責任にして自分では動かない
- 他人の話をみんなそこまで真剣に聞いていない
この辺りは結構驚きだったのと相まって
結構利己的に考えてしまう人は多いんだなあと思いました。
30歳くらいの年齢といえば仕事にもある程度慣れてきているし
世間では結婚も適齢期に近くなっているし
色々悩むこともたくさんあるんだろうなとは思います
昨今『多様性』と一言で終わらせてしまえばそれっきりですが
そこまで、多様性を突き詰めてしまうと
大勢の人が『生きにくい』社会になってしまいますね
新人には新人の生きにくさがあり
30歳には30歳の生きにくさがある。
みんながそれぞれ生きにくさを抱えている中で
誰かが満たされないそんな思いを常に抱えています。
皆さんも周囲の人から見たら満たされていると思われてるかもしれませんし
『うらやましいなあ』
と思われてしまうこともあると思います。
そのひとつ一つの言葉使いや態度が誰かを不快にさせて、負の感情の連鎖が起こってしまい
この小説のような、『事件』になってしまうのかなと思います。
読みやすく、いろいろな立場の方が出てきます。
感情移入することもできるいい本でした。
皆さんも是非読んでみてくださいね。
価格:1980円 |