みなさんこんにちは
脳神経外科専門病院で理学療法士をしております
たま太郎です。
さて、私は理学療法士をしておりまして
私の病院にも学生が来ます。
理学療法士の学生とは
ざっくりいうと
『理学療法士の職員のマネをすることができるようになる』
というのがひとつの到達目標になります。
今までの実習であれば
- 理学療法士としての心得
- 理学療法士としての役割
- 担当患者にたいする責任
- 『考える』自分の頭で
- 『なんで?』と質問が山ほどくる
- 『明日までに考えてきて』が山ほどくる
- 『なんで評価できないの?』が来る
一昔前はこういう実習が当たり前でした
良かったかといえば、多分今の学生さんのほうが恵まれています。
いわゆる
今の学生さんは
『お客さん』
のような感じです。
どちらが評価されているのかわからなくなるくらい
ハラスメントやその他の指導のやり方について
学校側から
とても、細かく監視されています
学生さんには
- 理学療法士の楽しさ
- 就職につながる対応
- 病院のことを知ってもらう
もはや、
誰のための、なんのための実習なのか全くわかりませんね。
本来学ぶところであり、働いてもらうことに気持ちが向くと
どうしても、甘くなり
実習として成り立っているのか?
と疑問に思います。
今回ご紹介する本は
教育現場は困ってる
榎本博明
薄っぺらな大人を作る実学思考
ん??理学療法士のことかな?
って思ってしまいましたが、
これは、小中高の話です。
もちろん大学のお話もありますが
私が感じた結論は
- 意見をぶつけ合う勉強ばかりに意味はない
- 内向的に勉強してる人が評価されない
- 発言ばっかりは一人前で中身がペラペラな人ばかり
- 読書量が減っている
- 知識がないのに実務ができても意味ない
- 日本は自分の意見を言う教育は受けてない
- おもしろい、たのしいとかそういう表面的なところに教育の重要性を置きすぎ
- 主体的に取り組んでいる人が評価されるが、一見主体的にやっている人に意味はあるのか?
- 学校の勉強は役に立つ
- 楽しいこと探し意味ない
- やりたいこと探し意味ない
なんだか、重いお話ですが
リクルートやってて
やりたいことはどんな分野ですか?
とか聞くんですが
やりたいことをやってみて
『思ったことと違うな』って学生が思って、すぐやめてしまうことも多いなと思いました。
私はそれより
『脳外はあんまり興味ないけど、やってみたら、好きになれるよ!』
という方が正しいなと思いました。
教育現場で悩んでいる人や
後輩や部下を指導している人には
自分の中で一本柱を立てて
どんな感じで教育したいか
しっかりともっておく必要がありますね。
余談ですが、
最近勉強会開催しようかなと思うんですが
最初の上司も前の上司の差も今の上司も
何故か私に
『普通の本でみんなのためになるやつ紹介してほしい』
と言われているんです。
なぜ?
と思うんですが、そろそろやってみよーかなと思います。
この本も面白いので是非読んでみてくださいね。
教育現場は困ってる(943) 薄っぺらな大人をつくる実学志向 (平凡社新書) [ 榎本 博明 ] 価格:880円 |