みなさんこんにちは
脳神経外科病院で理学療法士をしております
たま太郎です。
最近はとっても暑い日が続いておりますが
みなさんはいかがお過ごしでしょうか??
私は今日はお休みで
読書、ブログ、料理を堪能したいと考えております。
今回紹介する本は
『星を掬う』
本屋大賞にもノミネートされた作品ですね。
なんなら
前作の
『52ヘルでのクジラたち』
は一つ前の本屋大賞の作品でした。
町田そのこさん
やりますねえ。
私は
町田そのこさんの作品が好きで
結構いくつか読んでおります。
新作なのに、今更読み終わったんか?
という意見があるかもしれませんが
今回の題材は
『母と娘』
になっていて、
私とはちと違う話で、わかりにくいのかな〜
という先入観からなかなか手が
出ませんでした
今回は
嫁が、買ってくれたので読むきっかけをもらったということです!
注意事項
- 結構傷ついている人が出てくる
- DVなど暴力がある
- 女性特有の人間模様がある
- 心をえぐられる言葉がある
4つ目は
しゃあないといったところですね。
町田そのこさんは本当に言葉選びの鋭さがあるので!(笑)
内容としては
幼いときに母親に捨てられた娘が
20代後半になって
めちゃくちゃつらい人生を生きています。
そこで訳合ってラジオに自分の辛い過去と
楽しかった思い出をラジオに投稿します。
そこから、人間模様が
関わってきます。。
心に響いた言葉
- 家族という鎖で縛ってはだめ
- 自分の不幸を親のせいにしちゃいけない
このふたつがとても強烈でした。
本当に町田そのこさんは言葉選びが強烈で
家族なのにどこか一線を引くというひょうげんがとても心に残りました。
みんな家族は大切だけど、家族である前に
『個人』
だから
それぞれの思いを尊重しなきゃならいんだなぁ
仕事にしてもプライベートにしても
『○○してあげてるんだから』
みたいな表現は相手を苦しめるし
自分がしたくてしてることに対して見返りを求めるのは違うかな
『謝るのは、許してもらうことを強要している』
っていうのも、わかるなぁ
謝罪会見とか、なんでも見たらよくわかるけど
謝ってきた相手を許さないと
『器が小せえなぁ』
って思う人もいるからね。
本当に許せないことや、
一生恨んでしまうこともあるかもしれないけど
『今ある自分の状態は、自分の責任で、誰かのせいにして甘えるな』
って言葉
いいなぁって思う。
少しネタバレになりますので、ここから先は
ご了承ください
このお話は
『若年性アルツハイマー病』
が題材になっています。
患者さんとの関わりとか、
忘れていく記憶を
星屑のように掬(すく)っていく
自分の記憶がだんだんなくなっていく恐怖
医療関係者の方にもオススメです。
価格:1,760円 |