※小説のネタバレは一切ありません
こんな方におすすめ
- クジラ好き
- 理不尽な世の中に不満がある人
- 優しい人になりたい方
- 声にならない声が聞こえるようになりたい人
- 人生うまく行っていない人
- 仕事が嫌になってしまった人
人生の悩みとかそういうことが解決していくと思います。
皆さんこんばんは。たま太郎です。理学療法士をしている10年目の管理職です。
職場は脳血管障害専門病院で超急性期、急性期、回復期から在宅まで幅広い機能があります。
私の趣味は将棋を指すこと(アマチュア三段)
読書をすること(月に最低でも10冊)
今まで2000冊以上の本を読んできました。
理学療法士の皆さんに臨床場面や患者様とのコミュニケーションなど様々な場面で有益な『本』を紹介させていただいております。
一般の方や学生の方でもわかりやすい内容になっています。ぜひご覧ください。
皆さんにいい本との出会いがありますように。。
本日紹介させていただくのは題名にもあります『52ヘルツのクジラ』たちです。
この本は2021年本屋大賞に選ばれました。
名前を聞いたことある人は結構多いんじゃないでしょうか
『クジラが大賞とったぞ』
『クジラやるやん』
などコメントをTwitterでみました。
私はタイトル的に刺さりました。
すごく魅力的です。あと
ジャケットがすっごい綺麗です。
まあ、私は電子書籍だったんですが(笑)
さて、どのように紹介していけばいいか難しいですが
誤解をなさっているかもしれません。
私の嫁の言葉を借りると
『捕鯨問題をとらえた作品でしょ』と言われました。
全然違います。
タイトルにもある通り
ヘルツというのが一つのキーワードになっています。
日本語で言えば周波数というものなんでしょうね
ほら
高齢になると周波数の高い音が聞こえにくくなるから、
『患者さんと話す時は低い声で』という指導を受けたセラピストもいるんじゃないでしょうか
ようするに
『聞こえにくかったり』
『聞こえなかったり』
ということが世の中にはあるということです。
詳細については読んでもらいので割愛しますが、
私は
コミュニケーションの在り方を考えさせられる物語だなと思いました。
自分の常識でしか語ることはできない社会ですが、その中で、それぞれの良さを生かし周りと調和と取って生きていく。
そんな当たり前のことが制限される場合があります。
序盤を読み進めていくと非常に胸が締め付けられるような苦しくなるような内容でした。
ある種の
『絶望の淵』
言葉で言ってしまえば安く聞こえてしまいます。
それと合わせて
『なんで自分は今ここにいるんだろう』
だって色々な選択をしてきた。
仕事、結婚、子供、住居様々なことを自分で決めて行ってきたが、これは人生の中で
『途中で答え合わせができないこと』
であると思いました。
正しいかどうかじゃなくて、その時の自分の判断と自分の選択
後から考えると間違っていた、正しかった色々ありますが、皆さんもよんでみると
『今の状況いかに自分が恵まれているか』
または
『共感』ができるはずです。
小さい偶然と小さな行動が今の自分をつくっているということですね
そして、
住むところが変わるということは関わる人が変わるので、今まである人間関係が一気に変わってしまうということにもなると思います。引っ越しや転職、高校、中学、大学の入学式を終えた今の変化に悩んでいる人にもおすすめですね。
子供が産まれたばかりの新米のお母さんや新米のお父さんにもおすすめです。私はそろそろ一歳になる双子を育てていますが、やはり心にグサッと来るものがありました。
世の中の理不尽さを感じている人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
『そうするしかなかった』
『無理やり会社から難題を押し付けられた』
『いじめを受けた』
などやっぱり自分に直接的に原因がなかったと しても世の中の理不尽を受ける場面があると思います。その時に自分が理不尽(困難)にどう立ち向かうか
『受け入れる』
ということもひとつの選択ですし、
『抗う』
のもひとつの選択です
ではみなさん考えてみてください
『抗えない理不尽を受けた時にあなたはどうしますか』
『心が傷ついていき、ボロボロになる音が聞こえてくる』ような状況の時に笑っていられるでしょうか
つらい気持ちやその声が
『誰にも届かなかったらどうしますか』
私は
『私の声が届く人を探し続ける』
ことは
あきらめるよりつらいことだと感じています。
この本の趣旨とは違うかもしれませんが、私が心に残ったフレーズを二つ紹介したいと思います
1.いつまでももらう側でなく与える側にならないと大人はいけない
2.こどものうちに覚えておかないといけないことを大人で覚えようとしたら、とてもしんどい
私もなんでもなんでも欲しがって、人になにかを与えることをしていませんでした。
子供ができて、
ミルクをあげたり、
おむつを替えてあげたり、
色々なことを与える側としてやってみていますが、
どんどん人に何かを与えていく必要があるのだなと感じました。
仕事でもそうですね。
子供のうちに覚えておいていかないといけないことは子供のうちにしっかり覚えておいた方がいい。当たり前ですが、仕事でもそうですね、一年目の時にしっかりと患者さんとのかかわり方や言葉遣いをしっかりと学んでおく必要があると思います。
最後に
問題解決するには一人ではできません。色々な人に頼って生きているので、なんでもかんでも自分で努力しようとせずに、人に頼ってもいいところもあるとおもいました。
あと、友達ってすごく大事だなって思いました。
私は中学校からの親友がいて、もし彼になにかあったら、子供や奥さんがよほどのことがない限り優先します。
彼には人生の節目でいつもいつも助けられてます。
中学校が一緒だったのに一番心に残っているエピソードは卒業式なんです。私が入場から泣いていると彼がハンカチを貸してくれました。彼ももう覚えていないかもしれませんが、卒業して学校が別々になってから深く仲良くなりました。
『52ヘルツのクジラたち』は久しぶりに読んだ小説です。すっごい面白くて読んだばっかりにブログを書いて更新してしまいました。
またどんどん小説についても記載していきたいと思います。
是非皆さん読んでみてほしいです。
読んだ小説について皆さんとおはなししたいです。
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たま太郎のまとめ
- すごく感動した
- 2021年本屋大賞は伊達じゃない
- 人のことを考えられる人になりたい