今回は嫁の読んだ本を嫁が紹介します
脳神経外科の専門病院で
薬剤師をしております
毬藻です。
こんにちは。
今日はこちらの小説について紹介したいと思います。
『死にたがりの君に贈る物語』
著者:綾崎 準
物語は人気小説家、ミマサカリオリの訃報が告げられることからはじまります。
執筆していた人気シリーズ作品の、完結前の出来事でした。
そこで、ファンが7人集まって、作品と同じ舞台で生活することで、結末を探るという企画が行われます。
そこである出来事が起きて、、というあらすじです。
この小説には、ミマサカリオリが執筆していた『Swallowtail Waltz』(スワロウテイル ワルツ)という作中作が出てきます。
こちらの内容は、闇を抱えた若者たちが
世間から離れることをのぞみ
廃校に集まり自給自足の生活をしていく
次第に打ち解けていくがその中に裏切り者がいて
というストーリーです。
このストーリーになぞって
作品のファンたちは似たような廃校に集まり、自給自足生活をしていきます。
自ら廃校に行っているので、最初の時点で食品を持ち寄ったり、時々買い出しにいったりなど、完全な自給自足ではありませんが、
山菜を取ったり
魚を取ったり
お風呂のために水を川からくんだりなど
なかなかハードな生活をしています。
自給自足生活の様子やそこで感じた登場人物たちの気持ちなど、細かく描写されています。
廃校での生活はスピード感があり、それぞれの人物に人間味があります。
主人公たちの生活が進む中、作中作の内容も少しずつ明かされていきます。本編も気になることはもちろん、作中作の方も気になるため、より楽しめます。
まとめ
この本をおすすめな人
・若者が多く出てくる作品が好きな人
・廃校など、閉ざされた世界観が好きな人
・作中作が出る作品が好きな人
死にたがりの君に贈る物語 (一般書 342) [ 綾崎 隼 ] 価格:1,870円 |