皆さんこんにちは。いきなりですが、将棋って知っていますか??藤井聡太さんが中学生でプロ棋士になり数年前ブームになりましたね。2021年の今は棋聖、帝位の2つのタイトルホルダーとなっています。藤井二冠の連勝記録がニュースになっていたり、対局中の昼食が話題になったりしていましたね。
私は小学生の頃から将棋を趣味として指しています。私は将棋を通じて深く考えることを学び仕事に生かしてきました。患者様と時間があれば将棋を指すこともありました。将棋が好きな患者様も多いので、医療者の方々は教養として簡単なルールを知っておくのもいいかもしれませんね。今回は前回よりも医療者の方に向けた内容となっております。もちろん、他の仕事をされている方や、もともと将棋が好きな方にもおすすめの本ですが、すこし内容が医療に偏るのでご了承ください。
そして今回紹介したい本は
『捨てる力』著者羽生善治
羽生善治九段を紹介させていただきます。日本将棋連盟所属プロ棋士でタイトル獲得数歴代1位の99期で25歳の時に7大タイトルを独占し、永世称号というものを7つもっています。現在もA級という将棋棋士の中でも最上位クラスにいる現役の棋士です。
余談ですが、羽生善治九段の奥様はTwitterをやっていて、毎日大量のアヒルとウサギの画像をアップしています。極まれに羽生善治九段の情報をアップします。そのため、羽生善治九段のファンは毎日見逃せず、アヒルとウサギに詳しくなっています(笑)
『捨てる力』という本は羽生善治九段の40代の時に出版されたものです。40代という年齢に対し、『知識や技術を十分に獲得した年齢で、プラスに働くこともあれば、少し慎重になってしまい、積極的に物事を進めることができないこともある』といった捉え方をしている記載があります。
『今までの経験や知識を意識的に捨てることができないと新しいアイディアが生まれず、現状維持や衰退につながっていくのではないでしょうか。』という考えも本で示しています。
私の仕事である理学療法士でも同じことが言えると感じました。10年前から変わらない手技や治療を行っているセラピストや、自分の考えを変えられないことがあるのではないでしょうか。
新しいことを始めるということは今あるものを捨てることであるということです。
ただ、やみくもになんでもかんでも捨てるという意味ではないのでご注意ください。膨大な情報や知識・技術など十分に得た上であえて捨てるという意味になります。あくまでも、基本は忠実に欠かさず行っていく必要はあります。その中で必要のないものを取捨選択をする工程があります。
羽生九段は捨てる力について上述のように考えていました。理学療法士としての人生は長く『理想』と『現実』があり、いい治療をしたいが、うまくいかなかったり、現実的に設備がないなど様々な困難に見舞われることがあります。その中で常に面白さ・新発見をすることが日々のモチベーションや成長につながるんじゃないでしょうか。
今までの医療で常識とされていることが、医学の進歩のよって否定されることもあります。やはり臨床を行う上で仮説・検証・反省を繰り返し毎日毎日行うことが大切であると考えます。
どうしても、治療が同じことの繰り返しになってしまう人もいるのではないでしょうか?
そういう方には今あるものを捨てて新しいことを考え常に改善して改良していくということが一つのきっかけになるのではないかなと思います。
この『捨てる力』は将棋の本ではありますが、記載内容は仕事で非常に重要な考え方が身に付きます。
日々新しいことに挑戦して
毎日少しでもいいので患者様に変化を与えられる理学療法士になれればみなさんももう少し仕事をすることが楽しくなるんじゃないでしょうか??
なかなか新しいことにすすめない後輩にもこのようにアドバイスしたことがあります。『捨てる力』を読んだ次の日には、きっといつもと違う仕事の取り組み方ができるかと思います、あと将棋も覚えたくなっているかと思います。
好評だったら、また将棋の本紹介していきます。